[Salesforce] Ideas Anywhereを使ってみたら良かった話
Hola〜皆さんこんにちは!Salesforceシステム管理者の清水です。
皆さんの会社では、ユーザーさん達から上がってきた機能改修の要望などはどういったツールで管理をしていますか?エンジニア間だけで管理をされているケースが多いでしょうか?
今日は先日Salesforce社から提案されたIdeas Anywhereを弊社Sandbox環境に実装してみたら、かなり使えそうだったのでご紹介したいと思います。
Ideas Anywhereって?
一言で言うと、ユーザーさんから上がってきた機能追加要望などといったアイデアを、以下のように一覧で確認ができ、投票ができるパッケージです。Salesforce社のテクニカルサポートの方から、よく機能追加の投票してくださいといわれるやつに似ていますね!
なおこちらは、公式のApp Exchangeにはございませんので、利用したい場合は担当営業の方へ問い合わせをしてインストールのための情報を提供していただくようにしてください。
注意点としては、以下の点があります。
- Salesforceが正式にリリースしているものではなく、サポートが受けられない。
- Salesforceのアップデート対応や動作の保証などなし。
ご利用の際には、上記の二点において注意が必要です。
設定手順
エクスペリエンスクラウドを有効化
最初インストール時に、以下のようなエラーが出てきてしまったので普段エクスペリエンスクラウドを利用していない弊社のような組織の場合、先にこちらを有効する必要がありそうです。
1. 組織の機能がありません: NetworksEnabledOnce null
How do I correct these issues? | Salesforce Trailblazer Community
以下から有効化してみました。
パッケージインストール
その後は、他のApp Exchangeのパッケージと同じようにインストールします。
アイデア設定を行う
インストールすると、このように「Ideas Anywhere」のアプリケーションが出来上がっています。ここから諸々設定していきます。
この状態で、まずはアイデア設定を行う必要があります。何も設定していない状態だとこのようにエラーメッセージが表示されます。
アイデア設定の設定します。事前に選択可能なカテゴリ名を変更しておきます。
弊社では、ユーザーが機能追加要望を上げるのにアイデアを使ってみたいなと思ったので、カテゴリーの箇所を各オブジェクトの名称にしてみました。
使ってみた
実際にSandbox環境で、複数のユーザーアカウントで動かしてみて検証してみました。弊社の場合、コミュニティを立ち上げてパートナー企業様と一緒にアイデアを閲覧したいといった要望ではないので、パッケージをインストールしてアイデア設定を行なっただけで、上記のスクショようにアイデアの投稿画面で投稿が可能になりました。
ざっと触ってみて、どんなことができるのか以下に記載します。
コメント追加
アイデア投稿では、以下のように投稿にユーザーが自由にコメントが可能で、ステータスも確認することができます。
完了フラグ
アイデア投稿に、「完了」フラグがたつと追加コメントを入れられなくなります。
担当者コメント
担当者がコメントを記載することもできます。
マージ機能
似たようなアイデアの場合は、マージも可能です。あるあるだと思うので、この機能はいいなと思います。
このように似たような投稿が別々の方からあった場合、管理者の方でマージをおこないますと
アイデア画面には、マージされた投稿が表示されなくなります。コメントはマージされないので注意が必要です。
一連の仕様の詳細は、ドキュメントに記載されていますので担当営業の方へ使ってみたければドキュメントをいただくようにしてください。
終わりに
これまでこういった機能追加要望は、社内ユーザーである営業の方から直接Slackなどで依頼されて作ったりすることが弊社は多かったです。
ただそれだと、進捗が当事者間でしかわからなかったり、他にも同じように思っている営業担当の声が拾いずらかったのが事実です。エンジニア間同士ではbacklogで進捗を確認したりもできますが、こういった掲示板があるとユーザーからの問い合わせ削減にもつながると思うので、本番環境に適用してぜひ使ってみたいと思っています!